冬の四国、四万十への旅 ペンションBee再訪②

ありま旅行

こんにちは!『ありのままシニア夫婦の日常ラジオ』はじまります。
老眼が進んで見えづらい日々ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。

まったく、なぜ老眼になるんでしょう。まぁ、人間60年も生きていれば、骨、関節、目、内臓、いろいろと老朽化してくるのは必然。いたわりながら使い続けないといけないんでしょうね。替えがききませんからね。

さて、前回の続編はいよいよ「ペンションBee」編です。

もう一度おさらいで位置関係を見ておくと四国の左下の端っこに位置しています。

高知からこの遠さです。松山からは直線で見れば高知と同じくらいの距離感ですが、道なりで見ると高知からくるほうが近いのは分かりますね。
それにしても、関東から飛行機で飛んで行っても、降りてからこの距離ですから、なかなかおいそれと行くことができませんね。

ペンションBee到着

海岸からほんのわずかしか離れていないところに、「ペンションBee」は建っています。

1日1組、お客様は2人までというこの宿で、客人をもてなすのは、60代のご夫婦です。
気さくな二人のお人柄に惚れ込んでリピーターで常に予約が入っていて、なかなか予約が取れないペンションです。

建物は1組2人までの客を招くため、それほど大きくはないです。
1階が食事、リビング、お風呂で2階が全て客室ということになっています。

到着すると、早速奥様と旦那様(通称、おにいちゃん)が満面の笑顔と土佐弁で迎えてくれます。その距離感がとても暖かくて、おもわず「ただいま~、ご無沙汰していますぅ」と言ってしまいました。

ここの魅力はそんなところなのだと思います。ともかく気の置けない知人か親戚のところに来た感じ。
文字でどんなに形容してもこの感じはお伝えできないので、是非訪れて自ら感じていただきたいと思います。

部屋の飾りはほとんど奥様のご趣味のようです。アンティークな雑貨などさりげなく配置されていて、静かに落ち着くことができます。

洗面所のトールペイントも奥様の手作りだそう。日々こつこつと室内の装飾を成長させているのですね。
お金を払って業者にやってもらえば、短期間にいろいろできるでしょうが、基本的にご自身が丹念に手をかけていらっしゃるとのことです。

ベッドルームは2つある部屋からいずれかを選択します。今回もこのツインの部屋を選びました。

宿帳の記入やら、ひとしきりお話をさせていただいて、荷物を部屋に置いても夕食までの時間があったので、少し海岸を散歩することにしました。

玄関を出て正面が庭になります。その先がもう海岸です。この庭もご夫婦で手を入れて成長させているとのことです。左の釜はピザとか焼くために、おにいちゃんが大分前に作ったものです。前回お邪魔した時には、作りかけでした。

夏場はこの海岸で海水浴もできるようですが、混むことはないでしょうね。
謎の流木オブジェが砂浜に立っていました。

不思議なオブジェにチーさんは興味津々なようです。トナカイや鹿の角のようにも見えなくないです。

河原や磯で石を立てる動画を見たことがあったので、試してみることにしまいた。すると不思議なことに、こんなバランスで石が立ちました。それを見たチーさんもチャレンジしたらやっぱりできた。案外簡単なんですかね?それともありま夫婦が特殊能力の保持者だったりして。

夕食前にお風呂に入りたかったので、散歩を切り上げてお風呂をいただくことにしました。

2階の客室のトイレも手作りがいたるところにあります。

こんなものが作れるなんて、ありま夫婦にとっては尊敬の念に堪えないです。

そしてお風呂も、植物がふんだんにあり、いろいろな飾りがあるけどうるさくない。森の中のおとぎ話の風呂に入っているような不思議な気分になります。そしてリアルに気持ちいい。

ランプは本物の船に使われていたものを使用しているとのことです。季節ごとに花が咲き、バラのツルが這わせてあるので、これが一斉に咲くとかなり見ごたえあるでしょうね。

細かく見ていくと、一つ一つの飾りや仕掛けに奥様やおにいちゃんの思いが入っているのを感じます。

さぁ、存分にお湯を楽しんだあとは、夕食です。
お昼をセーブしたので、完全に空腹に仕上がっていて、これから始まる怒涛の夕食に向けて準備完了となりました。

待望の夕食、大漁旗がはためく感涙の豪華船盛り

ちょっと、見出しが大げさになってしまいました。でも、それくらい絶賛しないと、これから紹介する料理を表現できないです。

食事の飲み物から、、、、
チーさん欲張ってクラフトビール飲み比べ。私はノンアルビールでスタートです。

そして、豪華船盛の登場です。私の苗字を入れた「xx丸」が大量のお刺身を乗せてやってきました。

奥様がお刺身について一つずつ細かく説明してくれます。なんという魚か、どんな特徴があるか、食感は、味はどんなだか、、、

真ん中の魚は「アカヤガラ」と書いてあります。隊長1メートル以上のうち、頭のあたりが石のように硬く、しかも全体の半分ほど占めてしまう。食べるところが少ない歩留まりの悪い魚だけど、味は最高ですと。

ここで、「おにいちゃ~ん!あれ持ってきて~!」と調理場に声を掛けると、おにいちゃんが、アカヤガラの頭の部分を持ってきてくれて、硬い頭を触らせてくれました。

そして、ご飯と鯛のしゃぶしゃぶをするための鍋が登場。ご飯は、鉄窯で炊いてあり、しかも香り米でいい香り。

米粒がキラキラしています。米好きな私としては、食べすぎ防止のためどうやって2杯に留めるか実に悩ましい。

しゃぶしゃぶセットもやってきます。奥さんは調理場と私たちのテーブルの間を行ったり来たり。その時に、材料や料理の話をして盛り上がります。奥さん、話に熱がこもってくるとより一層の土佐弁です。

そして、鯛のあらにがやってきて、これを見たら、さっきのご飯2杯の約束が守れないことが確定しました。

だって、こういう食べ方したら、これだけで2杯食べられてしまいますから。

さらに、こんな食べ方を提供されてはご飯2杯どころではなくなります。リミットが外れて、もやは食べられるだけ食べよう!と覚悟を決めました。

たっぷりのお茶にたっぷりの海苔、そして梅干し。口当たりがよく、さっぱりしたお茶漬けはいくらでも食べられそうです。

食べても食べてもなかなか減らないお刺身と格闘しつつ、出てくる食事とご飯とも格闘しつつ、膨らんでいくお腹を恨めしく思いつつ、奥様や時折顔をだすおにいちゃんとの楽しい会話をしつつ、2時間近く続いた夕食が漸く終了した時は、身動きできないほどに仕上がってしまいました。

この食事のすばらしさが、この宿の大きな魅力の一つであることは間違いありません。
たった一組のお客のために、その日の朝、市場で一番良いものを仕入れて夜のために仕込んでくれているわけですから。

ほんとうにご馳走さまでした。
チーさん、がんばって栗焼酎ダバダ火ぶりのロックにも再びチャレンジしていました。

さぁ、寝たら朝食。そして、四万十川を観光しつつ高知に戻る編をお送りします。

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