こんにちは!『ありのままシニア夫婦の日常ラジオ』はじまります。
11月に入り今年も残すところ正味2か月となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。私ヒーさんです。
ハロウィーン、クリスマス、年賀状、大掃除、紅白、初日の出、初詣、・・・イベント目白押し期間となるけど、ありのままシニア夫婦はアクセル半分くらいで行こうと思います。
さて、半分のアクセルで出かけたのが、私ヒーさんが近隣行楽地で最も好きな箱根仙石原。
宿は、チーさんセレクトの『湯屋 やまざくら』です。白濁の温泉と女将さんの創作料理が評判で、なかなか予約が取れない人気のお宿です。今回はたまたま1部屋空いているのをチーさんが発見し、速攻でポチっと予約したものです。
目次
小田原→湯河原→芦ノ湖→箱根仙石原
前回の『漁港の駅 TOTOCO小田原』から湯河原へ抜け、箱根芦ノ湖へ上り、芦ノ湖スカイラインを通り箱根仙石原へ行くルートです。途中の休憩所のビュースポットでヤギの歓迎?に出会い
芦ノ湖や相模湾を一望できる景色で全身と心を洗ってもらいました。
お宿 湯屋 やまざくら
『湯屋 やまざくら』は、6組まで迎え入れる、規模としてはそれほど大きくないお宿です。
しかし、予約が取りづらいという人気を裏付ける秘めたるパワーがあるようなので楽しみです。
チェックインしてからお風呂の探検です。今回は温泉露天風呂付きの部屋ですが、部屋の外には家族風呂が3つあり、そのうち一つは露天風呂ということです。
荷物を置いてから、直ぐに部屋の外のお風呂を見に行きました。まだ誰も入っていないので、引き戸を開けて中を覗き込むと、早速目に飛び込んできたのが白濁の湯。チーさんは何故か白濁の湯が大好きとのことで、ここで早くも興奮状態でした(汗)
そして、露天風呂も見てみました。こちらも家族風呂として使えるので二人なら湯ったり過ぎるほどです。
夕食前に写真の室内風呂のほうに入りましたが、箱根仙石原で経験したことがない柔らかくて硫黄臭が強いお湯で少し舐めると酸味が強いお湯でした。
チーさんは「あぁ~しあわせ~」を連発してました。声を出したくなる気持ちわかるわかる(笑)
夕食
お昼を食べてから何も食べなかったので、メッチャお腹が減って倒れそうになったところで夕食の案内が来ました。私たち含めて全部で5組。他にラウンジのようなところに1組でした。
洋風の丸テーブルにオードブルがセットされていて、これから女将が手を振るった名物料理の数々が出てくると思うと馬のようにいななきそうでした(笑)
『季節の野菜の素揚げ』ゴボウ、インゲン、カボチャなど野菜の素揚げに黒酢ソースがかかってます。特にゴボウが新食感かつ素揚げの香ばしさと黒酢の甘酸っぱさで早くも満足度100点。
くり抜いた柿の実の中には、ホタテ、はやとうり、柿の実などがヨーグルト風味のソースで和えてありました。これまたフレッシュで美味しい。
『モズクの酢の物』と『食べられるほおづき』です。特にほおづきは多分初体験。この味に出会ったことないと食べた瞬間に思いました。香りが強い甘い果物?野菜?不思議な食べ物です。
奥の方でじみ~に控えているのが『栗の渋皮煮の天麩羅』です。栗の甘さが天麩羅でぎゅっと濃縮されていて、ポクポク系苦手な私も虜と化しました。一つチーさんにあげようと思ってたけど、食べた瞬間止めました(笑)
さぁそして飲み物の登場です。私がチーさんにセレクトした『紀土(キッド)』。スパークリングの純米大吟醸です。シャンパンのように飲める軽いタッチのお酒と聞いたことがあったので、試してもらいました。チーさん、一口飲んで「おいっし~、やばい、これどんどんいけちゃうやつ」でした。
ここで早くも名物『クレソン蕎麦』の登場でした。最後の方なのかな~なんて思ってたら序盤戦で早々に登場でした。
様々な宿泊者のインスタ上で取り上げ率が高いメニューです。蕎麦にクレソンを乗せて、というかさしてます。蕎麦にはアンチョビソースがかかってます。しっかりまぜまぜして食べると良いとのことで、しっかりまぜまぜして食べたら、これがめちゃくちゃ美味しい。さっぱりした蕎麦、フレッシュで癖のないクレソン、そして濃厚ソース。和食じゃないですね。これはもう洋食としか言いようがない。
もはや味覚のノックダウン状態でしびれているところに登場したのが『無花果の冷製スープ』です。
スープと聞いたままのイメージの舌で、スプーンを口に運んだ途端に「えっ~!!」ってなります。多分かなりの確率でなります。チーさんは、「これ、スィーツじゃない?スィーツよ。スープじゃない」と抑えきれない興奮で笑い出してました。人間、美味しすぎるものを食べると笑っちゃうんですね(笑)
無花果の自然で素朴な甘さに、ココナッツミルクの香りと甘さ、果実のつぶつぶ感。楽しいスープでした。
この後『鯵のたたき』『ぶりの塩焼き』と流れてきて態勢を整えます。
そこに来たのが『牛肉のたたき 』なんですが、テーブルの上に持ってきてから女将自らがバーナーで炙るという演出付きです。オリーブオイルと黒酢なのかな、ソースをかけ終わるのを待ちかねたように箸で取って濃厚な味を堪能しました。
このころになると量より質と味モードになったチーさんは、1枚を十分に堪能して、残りは私にくれたので、私はほぼ2人前いただきました。
ここまででかなりお腹が出来上がってきたところで、なんと『きのこ鍋』がトドメを刺しにやってきました。数種類のキノコと揚げ餅が入っていてグツグツと煮える音が、食べてくれの大合唱にさえ聞こえてしまうという(笑)
お餅から先に食べてくださいというので、柔らかくなった熱いお餅を口に運びましたが、こんなにグツグツしている中でも香ばしさは失われないまま。
汁はご飯にぶっかけて召し上がってください。いや、かけて召し上がってくださいと女将におしえてもらったので、キノコの群れを大方食べた後に、片栗で濃厚トローリとなった汁をたっぷりとぶっかけ、いや、かけて食べることにしました。
もう食べられまへんとギブアップが近いのに『むかごご飯』が出てきました。むかごというのは山芋の茎にできる球状の芽とのこと。これがチーさん曰く「栗より美味しいかも!」だそうです。
しこたまキノコを食べた後に、予定通り汁をぶっかけてシュルシュルとご飯をかっこむと、甘辛トローリ汁とごはんが相まって、このまま無限に吸い続けられるかのような錯覚です。勢いでそう感じてしまいました。
ここまでくるとゴールは目の前。スィーツは別腹。やってきたのは『リンゴのコンポートとシャインマスカット』。
濃厚な鍋をたらふく食べた後に一服の清涼を与えてくれる冷たい菓子でした。さっぱりしていて美味しかった。濃厚アイスクリームとかヘビーなデザートじゃなくてよかった~。
最初のオードブルで出てきていた柿を出してくれました。これまたシンプルに柿の串切り3つずつというのがしみじみ素朴で良いですね。
ということで、すべての料理を何一つ残さずきれ~いに食べて、後片付けに来た旅館の方から褒められました。還暦過ぎても褒められると嬉しいです(笑)
そして、お部屋に戻ると布団が敷いてあります。ベッドではなくお布団というのがまたまた良い。
そのままゴロンしちゃいました。チーさんは食事で飲み切れなかった日本酒を片手にお持ち帰り。次の日の朝、寝起きに一杯やるそうです。そういって冷蔵庫にしまってニヤついてました。
アラカンになってからの旅行の楽しみ方が変わってきたような気がします。
昔は家族とワンコで賑やかに旅をしていましたが、今はアラカン夫婦での旅。身軽でもあり、静かでもあり、寂しくもあり、となりました。だから、観光重視ではなく、アトラクション重視でもなく、トレッキング目的でもなく、ドライブ目的でもなく、ゆっくり旅館やホテルとお風呂、そして何より食事を楽しむようになりました。
この日は、寝る前に温泉に入り、さらに部屋の温泉にも入り、ポッカポカでぐっすり眠りました。
さぁ明日の朝ごはんはなんでしょう。お腹が一杯でも楽しみに思わずにはおれません(笑)
眠って起きたら朝ごはんだよ。楽しみだったなぁ~
満腹でどうしようとか言ってた人が、床に入ったらそんなこと言い出すんだもん。酔っぱらってるのかと思ったよ。
あら、私はあのくらいじゃ全然平気。足りないくらい。まだまだいけるけど、頭が痛くなると嫌だからやめただけだもん。
はいはいそうですかい。では、明日起きてお風呂に入ったら、残りのお酒を飲んでくださいな。
そうだ!楽しみすぎる~。
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