本気の善光寺参りとシャインマスカット

ありま旅行

こんにちは!『ありのままシニア夫婦の日常ラジオ』はじまります。

さて、前回は善光寺は出てきましたが、門前払いならぬ門だけ。でもライトアップされた立派な門からお参りしたということでご勘弁を。そして、今回は朝一から全面的に善光寺へのお参りがテーマとなります。

目次

「お朝事」

朝、5時少し前に起きて簡単に身支度をし、この日5時半過ぎに始まる「お朝事」に向けて旅館を出ました。簡単に「お朝事」について書くと、天台宗と浄土宗それぞれのお導師と各宿坊の住職が本堂に集まってお経を唱える朝の行事で、ポイントは日の出の時間に始まるというところです。
ですので、毎日開始の時間がずれます。事前に何時に始まるか押さえておく必要がありますね。

早朝の善光寺は、その「お朝事」に参加する地元の方、私たちと同じ観光で参加の方、単なる散歩、犬の散歩、ジョギングの方、お掃除する方、などいろいろな人が行き交います。自然と知らぬ人でも「おはようございます」とご挨拶するような感じで、朝から気持ち良いです。

参拝の人でごった返していないところもいいです。

この後「お朝事」なのですが、本堂の中は写真撮影が禁止なので、レポートだけとなります。

まずは「お数珠頂戴【おじゅずちょうだい】」という住職が本堂に入る際に数珠で頭を触っていただく行事があるのですが、コロナ禍なので合掌して見るだけとなります。
そして、時間になり鐘が打たれ本堂の中に響き渡るとお経が始まりますが、お経の内容がわからない私たちは、黙って手を合わせて聞いていました。天台宗と浄土宗それぞれのお経が終わると、再び住職が本堂から戻られるのを手を合わせてお見送りします。

はい。それだけです。文字にしてしまうとこんなものですが、やはり善光寺の静かな本堂にお経の声が響き渡ると、なんだか気持ちがスゥっと清められるような感覚になりました。朝から、良い行いをしたなぁという感じです。良い行いをすると腹が減ります。
さぁ、旅館に戻り朝ごはんです。

シンプルな朝ごはん

大きなホテルの朝食ブッフェということはなく、ごくごく普通の質素な朝ごはんです。和食です。
早朝に起きて、お参りして体も頭も気持ちもスッキリ、お腹も空っぽなのでご飯が美味しい。

しっかりコロナ対策のアクリルボードの仕切りがありましたが、あまりにしっかりしていたので、お互い声が聞き取りづらくなり、声のボリュームがアップ。途中から家族なので良いでしょうということで、アクリルボードを外してしまいました。

再び善光寺へ 「山門」から「お戒壇巡り」

チェックアウトは10時なので、食後にもう一度お風呂に入り自主お清めしてから宿を後にしました。
フロントに行くと、知人がまるで宿泊者かのような態度でロビーで新聞を読みコーヒーまで飲んでくつろいでいました。

この日も晴れて真っ青な青い空に気持ち良い空気で清々しかったです。

境内の池には蓮がびっしりと生えていて、花を咲かせていました。上を向いて咲くピンク色の大きな花が緑の葉の中で映えていました。

チーさんと知人は善光寺体験者ですが私は初なので、有料見学の「山門」も行きたいと主張して登ってきました。
「山門」から真正面に本堂を少し見下ろす感じです。後ろに控える山の稜線から突き出すようにそびえる屋根が現物よりずっと大きく見せてくれました。

本堂と逆側は「仲見世」、「参道」、「仁王門」そしてその先は「長野駅」ですが、遮るものがないので360度すっきり見渡すことができます。

しっかりじっくり「山門」を見学したら、私だけ「お戒壇巡り」にチャレンジです。なぜチャレンジかと言うと、真っ暗の本堂下のトンネルを手探りで歩いて、「錠前【じょうまえ】」を探り当てることができれば極楽行きが約束されるということで、全力で歩き無事「錠前」を探り当てることができました。チーさんは、私が失敗して落胆して帰ってくると思っていたらしく、慰めの言葉を準備していらしいです。

こんな感じで善光寺初心者の私中心にじっくり見学したのですが、知人は今更見学する気もないので境内の外で時間を持て余してフラフラしたり煙草を吸ったりして待っていてくれました。

シャインマスカットを買いに行き知人とのお別れ

善光寺を後にして、知人の幼少期に遊んだり通学した道などを見せるべく歩き回りましたが、「ここで野球をやった」とか「ここを自転車で走って通った」だの言われても、これ見学する意味あるの?と正直言うと思いましたが、知人の想い出風景に付き合いました。

「この奥に行くとオレの実家がある。今は廃屋となっていると思う。見たいか?」と、廃屋と化した知人の実家まで見せられそうになったので、チーさんと顔を見合わせていると、空気を悟ったのか「まぁ、わざわざ行くこともなかろう」と取り下げてくれて、ホッとしたものでした。

りんご畑に置いてあるこの赤いものは何かと聞くと、りんごの木を消毒する際に薬をまんべんなく噴霧するための機械だと教えてくれました。

大半のりんごは青かったのですが、日当たりによるのかところどころで赤くなった実をたわわにつけた木も見られました。

ここで再び知人はなんの前触れもなく、「この店のおやきは絶品だぞ」と言って、買うことになりました。

別におやきが嫌ってことではないです。むしろ大好きです。が、如何せん急な展開なので若干戸惑いながら、知人が美味しいと言うおやきを購入。
私がレジで支払いをしていると、店の外ではチーさんと知人が既にむしゃむしゃと食べているではないですか。

後で、チーさんに聞いたところ、知人が袋をどんどん開けて、アッチーアッチー言いながら、取り出して半分に分けて「さぁ食べてみてください」と迫られたとのこと。
なるほどそれで納得。普段から私に
「歩きながらアイスクリームなどものを食べるのはみっともないからやめて」
と言っている当の本人が食べ歩きって、なんじゃ?とお思ったので納得でした。
「そこまでしてくれて、私も要りません、食べませんって言えないよね~」
と言ってました。

私は小腹が空いていたところ、栗のソフトクリームの看板を見てしまったので、衝動的に購入。
しっかり栗の味がしていて、甘くて最高でした。

最後に約束のシャインマスカットを安く買えるところに行くことになり、知人は自分のオートバイで走り、私たちが車で追いかけて販売店に向かいました。途中信号で止まる度にスマホを出してチェックしている姿を後ろから見ていてなんか変だなと思ったら、案の定道がわからないというので、案内してくれるんじゃないの~と、若干呆れてしまいました。

目的地は「JAながの 須高フルーツセンター」というので、私がナビで先導して知人がついてくるという逆転状態になり漸く目的地に到着。
したり顔の知人と店に入ると、シャインマスカットどころかブドウのかけらもありません。知人が店の人に聞くと、ここでは出しておらず、別なところか観光農園なら手に入るだろうとのこと。
知人はなぜ置いていないのかとか、別な場所のことなどいろいろお店の人に聞いてくれましたが、次の目的地の時間もあるので、ここで終了のゴングを鳴らしました。

なんだかばつの悪そうにバイクにまたがる知人に別れを告げて長野の善光寺の旅は終わりました。
最後は大スベリしてしまったけれど、2日間すっかりお世話になりました。

別れて直ぐに上信越道の『小布施PAのスマートIC』から入ったところPAの施設内に、とんでもなく充実した野菜果物直売所があり、そこで新鮮なシャインマスカットやナガノパープルを安く手に入れることができました。ほんと、知人と別れたらあっさりゲット。
それを後ほど知人に知らせると、
「オレもそういうところにあると思っていた」
と言っていたので、地元のメンツが保てなかった事のダメージを引きずっていないというのがよくわかりました。

長野から志賀高原を抜けて草津温泉に行くルートは、『浅間、白根、志賀、さわやか街道』ということで、草津温泉の記事で少し触れました。

冬場は雪道で厳しくなりますが、雪のない季節は最高です。

上り下りと曲道だらけで運転は疲れますが景色は最高です。
また、機会を見つけてこの道やチーさんの好きな水上温泉の道の駅「たくみの里」に行ってみたいと強く思いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました